検査課

部門紹介

当院の検査課は臨床検査部門、診療放射線部門を臨床検査技師3名、診療放射線技師1名(および非常勤技師2名)で検査業務を行っており、常勤放射線技師は臨床検査技師の資格も有しています。
私たち検査技師は、精神科救急基幹病院の検査室として積極的に検査業務に取り組んでいます。

臨床検査部門

検体検査は院内検査と外注との併用で行っています。
院内検査は、緊急検査の対応は勿論のこと、外来および病棟の生化学・血液学検査、薬剤血中濃度(リチウム・抗てんかん薬の一部)を即日報告しています。
生理検査は臨床検査技師が脳波、心電図を実施。超音波は医師が実施しています。

検体検査

生化学検査

024年9月、従来の分析装置の老朽化により機器を更新しました。
看護部の協力により24時間体制で稼働しています。
臨床化学自動分析装置ディメンションEXL200

血液検査

2019年9月に全自動血球計数器を更新しました。 当院ではルーチン検査の他に特に治療抵抗性統合失調症治療薬であるクロザリル投与患者には血液モニタリングが必須であり、即時報告のために大きな役割を担っています。
全自動血球計数器CelltacES

一般検査・その他

尿検査は自動尿分析装置で測定し、尿沈査は鏡検を実施しています。

その他の検査(POCT:Point Of Care Testing)
  • 血液ガス
  • アンモニア専用分析装置
  • 感染症簡易検査
  • トロポニンT
  • インフルエンザ
  • コロナウィルス
  • ノロウィルス
  • 尿中薬剤スクリーニング

生理検査

生理検査は検査中の安全に留意し、患者様にリラックスしながら安心して検査を受けていただけるよう厳密な中にも優しい対応での検査を心がけています。

脳波

脳波は脳の機能的診断の検査であり、簡便かつ非侵襲的に検査ができ、脳の機能障害(てんかん、意識障害など)の診断ができます。
私たちは、アーチファクト混入の除去に努め、検査目的に応じた脳波の記録を心がけています。
脳波計Neurofax EEG-1218

脳波計

心電図

  当院での心電図検査は循環器の治療目的ではなく、QT延長、心室頻拍など向精神薬が心臓に及ぼす影響が表れていないか等のチェック、また、入院患者の健康管理のため、定期検査として行っています。
心電計ECG-1150

心電計

超音波

超音波画像診断装置Convex型、Sector型、Linear型のプロープ(探触子)を備え、腹部エコー、心エコー、頸動脈エコー、下肢静脈エコー等の検査が可能で、当院では、医師が検査を行っています。
超音波画像診断装置NemioSSA-550A

超音波画像診断装置

精度管理

信頼性のあるデータ提供のため毎日のコントロールデータ管理を行い、また、外部精度管理に参加しています。

  • 日本臨床検査技師会主催精度管理サーベイ
  • 静岡県臨床検査技師会主催精度管理サーベイ
  • その他 検査機器メーカー主催精度管理サーベイ

検査機器保守管理

毎日、毎週、毎月行うべきメンテナンスの項目に沿って点検を実施し、不具合等は随時メーカーに問い合わせを行い、機器の管理に力を注いでいます。

教育研修

技術力および知識の向上のため、内部外部での研修会に参加しています。

  • 日本臨床検査技師会主催研修会
  • 静岡県臨床検査技師会主催研修会
  • 製薬会社主催勉強会

放射線部門

電子カルテと連携したコニカ社製のPACS(医用画像管理システム)で、画像関連のシステムを構築しています。撮影した画像は、現場での確認後、素早く送信されるシステム化によって撮影現場と臨床が密接なコミュニケーションをとったチーム医療で報告がされており、2023年の4月からは、遠隔読影サービスとの連携により、判読困難な場合にも対応しています。

一般撮影

2014年10月に富士フィルム(旧:HITACHI)社製の一般撮影装置を導入しており、胸部や腹部撮影の他にも、臨床のニーズに合わせたあらゆる撮影を実施しています。
一般撮影RADNEXT32

CT撮影

2016年9月にキャノン(旧:東芝メディカル)社製のCT撮影装置を導入して、主に頭部や体幹部、そして四肢の撮影も実施しています。
CT撮影Asteion