"心に温もりを" 喜びのある食事
管理栄養士、調理師、調理作業員のチームで、入院患者・デイケア・職員の1回300食前後の食事を直営で作っています。米や食材は出来る限り地元産や国産を使用し、既製品や冷凍食品は最低限の使用に留めるようにして、安心・安全な食事を提供できるように取り組んでいます。
また、低栄養や過栄養、アレルギー等、一人一人に合った食事提供に力を入れています。
スタッフ一同、食事は治療の一環であるという意識を持ちながら、栄養状態の改善とともに入院中の楽しみとなり、喜んでいただけるような食事作りを心がけています。
栄養管理は短時間でその効果が目に見えて表れるものではなく、地味で根気のいる仕事です。私たちの取り組みが患者の身体の栄養だけでなく、心の栄養にもなってくれれば・・・と願っています。
栄養課
具体的な取り組み
各種献立作成
常食・全粥食の他、糖尿食・貧血食を始めとする特別食等合わせて約16種類の献立を作成しています。また、アレルギーに加え、精神科特有の偏食やこだわり等にも出来る限り対応しています。
個々の患者の栄養状態の評価
入院患者に個々の病態にあった栄養管理計画書を作成し、当院が生活の場となっている慢性期病棟の患者へは定期的な再評価をして栄養状態に関するリスクを把握しています。
入院患者・外来患者の栄養指導
また、退院後、生活を共にされる家族と一緒に家庭環境や生活習慣に合わせた退院後の食事についての栄養相談も行っています。
訪問看護への栄養情報の提供
訪問看護へ栄養情報の提供を行っています。
作業療法栄養セミナー・デイケア栄養教室
毎月1回、利用者の要望や旬の話題を盛り込みながら、目で見てわかりやすい媒体を利用して行っています。
大手町クリニックデイケア栄養教室・個別栄養指導
非常勤の管理栄養士が出向き、隔月で大手町クリニックデイケアでの栄養教室を行っています。
また、依頼時は個別での栄養指導も行っています。
入院患者への集団栄養指導
嗜好調査後、身近な話題をテーマに5分程度の栄養指導を行っています。
入院患者への嗜好調査・デイケア利用者への満足度調査
全病棟の患者を対象に年4回の嗜好調査と、昼食・夕食を提供しているデイケア利用者への満足度調査も行っています。また、病棟ごとに希望献立のアンケートを行い、選択されたメニューを献立に取り入れています。
病棟訪問
患者と直接顔を合わせて意見や要望を聴いたり、喫食状況を見ることも大切な仕事の一つとして、昼食時に病棟訪問をしています。また、アレルギーのある患者に対してはベッドサイドに伺い、個々の状態を把握することにより、安心して食事を摂取していただけるよう努めています。
レシピの開発
真空調理機やイージェット等の新調理システムを利用したレシピの開発をすすめています。
調理課
調理課職員一同、患者に"家庭的で安全な食事の提供"を合言葉に日々努力しています。
働きやすい環境として、オール電化、冷暖房完備、ドライフロアーを完備し、職員の健康管理にも配慮しています。
設備面においては、イージェット、スチームコンベクションオーブン、ブラストチラー、真空調理機、全自動洗米機を整備し、日々多様化する食形態や個人のニーズに応えられるようにしています。
また衛生面においても、毎月専門業者による抜き取り検査を実施し、徹底しています。
職員への教育も欠かさず、外部研修に加えて、独自の勉強会も毎月行っており、衛生知識や病態の知識を身に付ける体制を整えています。
昼食時、栄養士の病棟訪問に同行し、患者の生の声を聴き、サービスの向上につなげられるようにしています。
食事形態
全量を摂取していただくことで栄養状態をより良くするために、患者一人一人に対応した食事形態で提供しています。
右にスクロールして全体を見る >>
食事形態一覧表(一例) | ||||
---|---|---|---|---|
通常 | 一口大 | 刻み | ミキサー | |
切身のまま (必要時切込み) |
1.5cm角程度 | |||
魚料理 | ||||
ゼリー |
食事紹介
患者の希望を反映させた「病棟ごとの希望献立」や「正月料理」を始めとした行事食、「季節のご飯」「各地域の料理」を取り入れるなど楽しい食事を演出しています。
料理写真集を作成し、献立をイメージしやすいように工夫し、好評を博しています。
正月やクリスマスには手作りの箸袋やカードを添えるなど、患者との関わりを大切にしています。
クリスマスランチ
正月料理